国際ジャーナリスト&旅行ジャーナリスト 大川原 明

世界各国、日本各地を周り、多くの場所を写真、動画撮影等で取材

モルドバ共和国の首都キシニョウの反政府デモ(2018年8月26日)

モルドバ共和国の首都キシニョウの反政府デモ(2018年8月26日)

【2018年8月26日・モルドバのキシニョウ反政府デモ!反露派、親露派が対峙】
protest demonstration [parade] On Aug26th 2018,Chisinau in Moldova. Many people protest for the government.
旧ソ構成国は旧ソ解体後に独立を図りましたが、政情不安定や複雑な政治問題を抱える国々が多いです。
本日は、モルドバの独立記念日前に首都のキシニョウで反政府デモがおこなわれました。
事前の情報では、10万人規模の大規模デモになると言われていたのですが、目視では数千人規模であったと思われます。

2009年4月7日のモルドバ暴動では、議会選の選挙結果に抗議する若者らによって起こされ、暴動でデモ隊の1人が死亡、約270人が負傷、200人が逮捕されました。

モルドヴァでは、2016年大統領が交代して以降、政権路線の対立が鮮明化。イゴーリ・ドドン大統領は、親露派として活動していましたが、内閣はフィリプ首相を中心に親欧米派が主流となっています。
大統領は、ロシアが主体となるEAEC(ユーラシア経済共同体)への加盟意欲を強く示しています。

世論調査でのモルドバ国民のEUもしくはEAEC加盟どちらを希望するかとの回答では、EUが49%、EAECが38%という結果となりました。

2017年には、政府の腐敗に抗議する改革派が勝利した首都キシニョフの市長選の結果が無効にされたのを機に、反政府デモが開催。
親露、親欧米双方の政治家がいるモルドバ。
欧米とロシアの勢力争いを利用し 「親欧米」を隠れみのにした政府与党の金権政治が指摘されています。

ドニエストル共和国の問題もあり、複雑な国際関係や民族対立を抱えるモルドバですが、それに群がる金権政治家がデモ参加者の不満を露にしていました。

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