国際ジャーナリスト&旅行ジャーナリスト 大川原 明

世界各国、日本各地を周り、多くの場所を写真、動画撮影等で取材

ソウル

海外で被害に遭われた方々の体験談【第⑨弾】韓国のソウルでボッタくり被害!明洞

番組をご視聴いただいている方から海外犯罪体験談をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
(体験談)
私は初めての海外で韓国のソウルに行きました。
社員旅行でツアーを組み約15名ほどで行きました。
ソウルといえば明洞ということで、現地のホテルに到着後、男性同僚約5人でタクシーで明洞の繁華街に向かいました。
タクシーを降りて10秒もしないうちに、日本に留学をしていたという若い男性が親しく話しかけてきました。
本当はこの時点で100%怪しいのですが、
海外が初めてな私たちは、ここぞとばかりに彼にお勧めの屋台を聞きました。(韓国屋台に行くことが目的でしたので)
すると彼は「韓国に屋台は無い」と言い、その代りにもっと美味しい店があるので連れていくと言われ、のこのことついて行きました。
行きついた場所は、路地裏の奥の奥という感じで、今思うと洞窟のような場所でした。
そして一番奥の部屋に案内され、女性が数人入って来て、フルーツの盛り合わせがテーブルの中心に運ばれ、カラオケが始まりました。
約10分で私の先輩が「何かおかしい」と察知して、私もそれに同調し、入室約15分で会計を申し出ました。
その金額は今でも忘れない260万ウォンでした。私たちは5人いたので一人約5万円ほどで、
それに驚いた私たちは、私たちを連れてきた韓国人を問い詰めました。
そこからは、男数人が部屋になだれ込み、机を叩いたり、一番前にいた僕に殴りかかったり、恫喝したりの監禁状態が約5時間
続きました。
恥ずかしいことに私たち全員の元気を合わせても5万円も持っていなかったので、クレジットカードを要求されました。
私は、おかしいと思った時にこっそりと靴下の中にカードを入れたのですが、監視カメラがあったのか後にバレて、私だけ一人で
車でコンビニまで連れて行かれキャッシングをさせられそうになりましたが、当時の僕は金使いが荒くキャッシング残高が無かった
ので当然引き出せないと分かっていたのですが、言葉が通じないのでATMに行って暗証番号を押して初めて彼らにそれが通じました。
その後、カラオケ店に戻り、全員の身体検査が始まり服を脱がされました。
あれだけカードを出せと脅されていたのに、先輩の一人がベルトにカードを忍ばせていたのがそこでバレて、さらに男らは激怒して監禁は続きました。
今思うと、その店でクレジットが決済されなくてよかったと思います。決済されたら後で足が付くのでしなかったのかもしれません。
その後、監禁状態のまま深夜12時を超えて、とうとう既にホテルで就寝している上司を起こすこととなり、私たち5人のうち3人が解放されて現金を
上司から借りて、残りの2人が解放されるという結末でした。

今思うと、コンビニATMに連れて行かれる道中や、ホテルに現金を借りに行く道中に警察などに助けを求めるチャンスはあったのですが、
海外慣れしていない当初は警察までがグルなんじゃないかと思ってしまい、何か行動を起こすと人質状態の仲間に危険が及ぶかもなどを考えると
何もできないのが現実でした。