国際ジャーナリスト&旅行ジャーナリスト 大川原 明

世界各国、日本各地を周り、多くの場所を写真、動画撮影等で取材

北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!?ウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦!第三次世界大戦?ロシア‐ウクライナ戦争、第五次中東戦争、中国の台湾侵攻、台湾有事、極東有事、日本有事‐激動の国際情勢

北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!?ウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦!第三次世界大戦?ロシア‐ウクライナ戦争、第五次中東戦争、中国の台湾侵攻、台湾有事、極東有事、日本有事‐激動の国際情勢

ウクライナ軍の捕虜になったロシア兵が、前線に投入された北朝鮮部隊によって、自身が所属するロシア軍部隊が危険にさらされたことを明らかにした。北朝鮮兵士らが誤って味方の方向へ発砲したのだという。

このロシア兵の動画がソーシャルメディアで出回る一方で、ウクライナ軍は、ロシアのクルスク州で北朝鮮兵士の第一陣が砲火を浴びたと発表した。ロシア対ウクライナの戦争に第三者が加わり、国際社会は大いに懸念している。

ウクライナが8月に越境攻撃を仕掛け、その一部を支配しているロシアのクルスク州には、領土奪還の戦いのために北朝鮮兵士およそ8000人が配備されたとされている。

ウクライナを支持するX(旧ツイッター)アカウントのVictoriaが投稿した動画は、捕えられたロシア兵がカメラに向けて、ロシアの戦争支援のために派遣された北朝鮮兵とのできごとについて語っているものだという。

ロシア兵によれば、自身が所属するロシア部隊と10人の北朝鮮兵士は、塹壕を掘るために森へと連れて行かれ、温かい衣服と食事が与えられた。本誌はこの動画について確認はできていない。

だがそこへウクライナ軍の攻撃があった。「そのとき、複数の北朝鮮兵がわれわれに向けて発砲し始めた」と話す。「われわれは、どっちに向けて発砲すればいいのか説明しようとした。それでも北朝鮮兵は、われわれロシア部隊のうち2人を撃ったと思う」

「味方に撃たれて死ぬくらいなら、降伏したほうがマシだと考えた」とロシア兵は続けた。

一方、ウクライナ国家安全保障委員会に所属する虚偽情報対策センターのアンドリイ・コバレンコ所長は11月4日、ウクライナ軍がクルスク州で攻撃を仕掛け、北朝鮮から同州に派遣された兵士が初めて砲火にさらされたと述べた。

その少し前の10月29日には、NATOと米国が、クルスク州で北朝鮮兵士が活動していることを確認したと発表していた。

地政学アナリストで元ウクライナ兵士のビクトル・コバレンコが本誌に語ったところによると、プーチンが北朝鮮兵士を頼っているのは、「戦争に勝つための道具としてではなく、差し迫った政策課題の解決とプロパガンダのための道具として利用するのが目的」だという。

「プーチンはまた、ロシア国内で総動員をかけるまでの時間を稼ごうとしている。また米大統領選挙の結果によっては、和平交渉を始めようとしている」とビクトル・コバレンコは話す。

少数民族の隊に紛らすつもり

北朝鮮は、プーチンの対ウクライナ戦争に貢献する見返りとして、資金や食糧、宇宙開発技術の支援を受ける予定だと、韓国の英字紙コリア・ヘラルドは11月3日に報じた。韓国国会の情報委員会メンバーである魏聖洛(ウィ・ソンナク)議員が、韓国国家情報院(NIS)からそのように説明を受けたという。

さらに魏によると、ロシアに派遣された北朝鮮兵士には、月2000ドル(約30万円)相当の給与が支払われるという。1万人の兵士を展開した場合、ロシアが支払う金額は年間2億4000万ドルと計算される。

ウクライナのセルゲイ・キスリツァ国連大使によると、ロシアは、北朝鮮兵2000人から3000人強で構成された部隊を5つ以上編成し、ロシア極東地域の少数民族の隊に組み込んで、北朝鮮兵の存在をカモフラージュするつもりだという。

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