【フンザ川とナガール川の合流地点】

パキスタンの山岳地帯、ギルギット・バルティスタンのフンザ=ナガル県のフンザ。桃源郷と呼ばれるほど、山々の景色が美しい場所です。北側に中国‐新疆ウイグル自治区の国境、北西にアフガニスタンと国境を接しています。

1974年まで支配していたフンザ藩王国だった地で
フンザの人々はブルショー人、ブルシャスキー語を話し、パキスタン都市部のパキスタン人とは言語も顔立ちも違います。

フンザには合計3泊して1日半、
日本語と英語が堪能で知識人でもあるガイド
『シェール』さんにフンザ、奥フンザ、中国国境まで案内いただきました。
最初に訪れたのは
フンザ川とナガール川の合流地点。

木々が少ないのは、降水量が少ないことが理由。
川の色がセメントような灰色をしているのは、夏に近づく時期になると氷河の雪解けし、雪解け水が流れてくるのが理由。
雪解け水なので、水温はかなり低くて冷たいです。
春は川の色が綺麗で杏子の花々が咲く時期
秋は紅葉が楽しめるので、春と秋に観光客が多いとのこと。
夏は海外からの登山客が多い時期です。
【フンザの対岸ナガルのポッパー氷河】

フンザから対岸のナガルを訪問。パキスタンは都市部はイスラム教のスンニ派の人々が大半です。フンザはイスラム教のイスマイリー派信仰者が多数を占めていますが、ナガルはシーア派が大多数を占めています。

フンザの中心カリマバードから車で1時間程でポッパー氷河に到着。丘から氷河を見ましたが、壮大な雰囲気を楽しむ事が出来ました。

【フンザ・カリマバードにあるアルティット城】

フンザは1974年まで続いていたフンザ藩王国していた地域。
都があったカリマバードにあるアルティット城は1974年まで藩王が住んでいたお城です。

高い場所に築城しているので、眼下に川やカラコルムハイウェイを見ることが出来ますし、美しい山々の景色を堪能することが出来ます。
ちなみに王族はこの城を寄付し、現在もフンザで生活しているようです。

【展望台『Duiker Hill』】


フンザとナガルの景色、山々の景色を堪能できる展望台。
国内外の観光客に大人気の場所です。


【フンザの夜景-星空】
フンザで滞在したホテルの屋上からの撮影。満月に近かったので、月の光とホテルからの灯で明るくなりすぎたかな。

【自然災害により形成された天然ダム『アッタバード湖』】

2010年1月4日起きた地滑り災害。

フンザ川に山複斜面が地滑りにより崩壊し、天然ダム湖『アッタバード湖』が形成されました。
複数の集落やカラコルムハイウェイが水没する被害に遭いました。

【フンザの二大氷河(
)】

フンザの中心部から中国との国境『クンジュラブ峠』に行く途中に寄った2つの氷河。パスー氷河とバトゥーラ氷河。非常に綺麗な景色でした。


【奥フンザ‐橋を渡る羊達】

中国国境まで行くカラコルムハイウェイ最後の村を過ぎたところにある橋。村人達が夏の期間、羊達を放牧するため、橋を渡って対岸の草が生えた放牧地に連れていってました。


【奥フンザのクンジュラブ国立公園の野生生物『オナガマーモット』】

フンザには数多くの野生生物が生息しています。アイベックス、ユキヒョウ、オナガマーモット、チベット狼
イヌワシ、ヒマラヤハゲワシ、カササギなどの鳥類を見ることが出来ます。
今回、小生が見たのはアイベックスとオナガマーモット。
オナガマーモットは岩戸岩の間の穴に隠れていますが、時々出てきます。

【標高4700m超!パキスタンと中国の国境地帯『クンジュラブ峠』の牛】

【パスーのレインボーブリッジ】

フンザのパスーにあるレインボーブリッジ。お台場のレインボーブリッジに比べるとかなり規模が小さいですが、色は正にレインボー(虹)。氷河の雪解け水が流れてくる時期だったので激流でした。

【世界一危険と噂される吊り橋『パスー吊り橋』】

フンザの名所の1つが世界一危険と噂される吊り橋『パスー吊り橋』です。フサニにも危険な吊り橋がありますが、こちらのほうがより危険。

通路は木の板がつけられていますが、隙間があります。隙間は想像以上に広くて危ないです。しっかりと手綱を握ってなければ、揺れで下に落ちる可能性があります。

地元の人たちは手綱持たずに渡れる人もいるようですが、すごいですね。
【フンザの名所『ボリット湖』】

到着が夕方だったので日陰になってしまいましたが、日が当たる時間であれば綺麗な色の湖です。
ホテルや飲食店があり、ボートを借りることが出来る、人々の憩いの場になっています。

【パスー氷河】

カラコルムハイウェイから西に進んだ場所にあるボリット湖。そこから北に悪路を進んでいくと『White Gracier View Point Chulkin』に。車をとめてハイキング、トレッキングをし丘の上に。そこから見えるパスー氷河。

※NikonのフラッグシップミラーレスカメラZ9で撮影
広角から望遠3つのレンズを使用

【パスー氷河周辺の山と月】

NikonのフラッグシップミラーレスカメラZ9で撮影
使用レンズはF5.6-6.3 100-400mmのレンズ
2倍テレコンバーター使い800㎜で撮影
【パキスタンの山岳地帯フンザの感想】
海外108か国訪問(1か国1都市滞在ではなく、多くの国々で周遊して長めの滞在)し、世界の数多くの場所を訪れてきましたが、パキスタンの山岳地帯の感動感は非常に高かったです。
今回はイスラマバードから飛行機でスカルドゥに移動し1泊。そこから200キロの距離をタクシーで移動してギルギットに。ギルギットには1泊。ギルギットから100キロ程の距離をタクシー使ってフンザに移動。

フンザは合計3泊。人柄もよく知識も豊富、日本語(英語も)が堪能なガイド『シェール』さんに1日半、フンザとナガ―ル、奥フンザと中国国境のクンジュラブ峠まで案内いただきました。
フンザは桃源郷言われるほど雰囲気が良く、カラコルム山脈の山々、氷河、川などの景色を堪能出来ます。
1980年代~今世紀初頭までは日本の旅行会社がフンザなどのパキスタンの山岳地帯のツアーを企画催行(添乗員、ガイドつき)していました。一昔前は多くの日本人がフンザを訪れていました。
しかし、2002年のニューヨーク同時多発テロ以降、パキスタン国内でもテロが頻発。外国人誘拐も多く起き、日本人を含む多くの外国人観光客が激減しました。
ここ最近はパキスタンの治安はテロが頻発していた時よりもマシになっており、パキスタンに観光で訪れる事も、海外慣れした人であれば十分気を付ければ問題ないと思います。
特にフンザなどの山岳地帯は都市部よりも安全度が増し(アフガンとの国境地帯は注意)ます。
フンザに行くには
首都のイスラマバードからの飛行機がフンザ最寄りのギルギットまで就航しています。プロペラ機で席数少ないのと欠航率高いので利用出来ない可能性も時期により高いです。
もう1つの空港はギルギットから200キロ、フンザからは300キロ離れたスカルドゥの空港利用です。小生は往路が満席でギルギット行きの航空券とれず、スカルドゥから入りました。
復路はギルギットからプロペラ機利用予定でしたが、残念ながら欠航に。便と予定を変更してスカルドゥに戻り1泊し、翌日の便でイスラマバードに戻りました。
日本企業進出、駐在員も多かったので
昔は南部の最大都市カラチまで成田から直行便が出ていましたが
今は直行便無し。
タイや中国の航空会社でイスラマバードまで行き、
そこから前述の国内線利用です。
バスやタクシーで
陸路で時間をかけていくという方法もあります。
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