軽井沢のスキーバス事故。14名の方々が亡くなり、大変、痛たましい事故。将来有望な大学生の若者が多く亡くなった事に非常に残念で悲しい出来事です。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
私自身も学生時代・大学1年生の時に学校のスキーの集中授業で長野の菅平までスキー研修しにいったわけですが、そこまでは民間のバス会社を自分達で予約したものです。東京の新宿から今回、問題となった雄氷峠を通り、菅平に。
さて、この事故の背景にあったものはなんなのでしょうか。まず運転手が12メートルの大型バスを運転に関しては初心者であった事もあげられます。運転手やもう一人の交代要員の運転手が亡くなっており、事故時の原因は明らかになるのは難しいと思います。
1つ言える事は、格安商法の危険性です。何でもそうですが、格安と呼ばれているもの。格安ツアー、格安商品、格安の食事等。格安とよばれるものの利点は格安という事。しかし、不利点を考えると、安全性が低い等があります。食品などでは、いわゆる格安ご飯チェーンなどでは別場所で製造したものを保存料等の添加物を使い、健康にはよくないものであります。
ツアーに関して、今回、ツアーを主催した東京の渋谷に本社がある「キースツアー」がバス運行会社である東京羽村市に本社がある「イーエスピー」に依頼したものです。
旅行会社は独自にバスを持っている会社も中にはありますが、基本的には経費の問題もあり、自社バスは持たずに、バス運行会社にバスを手配する事がほとんどです。
通常であれば、旅行会社は、いくつかのバス会社と契約をしております。主な理由として混雑期にバス予約がいっぱいでバス手配が出来なくなることをさけるためです。
そして、競合他社は多いので競合他社に勝ち、集客をする方法の1つとして、ツアーを安くする事があります。ツアー代金が安ければ、ツアー内の経費を削減せねばなりません。その中でバス代金が安いところを選択したのでしょう。
バス運行会社のイーエスピーは問題があり、事故の数日前にも国交省から法令違反で行政処分をうけるほどでした。バス会社も安く旅行会社に料金を提供するには、安全性を欠く結果になる様々な経費削減をしていたのです。
事故を起こしたバス会社「イーエスピー」は、2008年設立当初は警備業務が専門であった[22]。バス事業に参入したのは日が浅く、この事故の約2年前、2014年4月に運送事業許可を得たばかりでした。
同社は2015年2月に国土交通省の立ち入り捜査を受けており、その際、運転手の健康診断、乗務前の健康及び酒気帯び確認、入社時の適性検査などを怠っていたことが判明し、この事故の2日前の1月13日に1台を運行停止とする行政処分を受けています。イーエスピーは「運転手の体調や車両に問題はなかった」としているが、運転手は一度も健康診断を行っていなかったとの事です。。
いわゆる格安商法、デフレを進めさせる結果になる事は、安全性に欠き、危険性がはらむわけです。これには消費者の意識もかえていかねばなりません。格安商法の裏にあるものは?なぜ安いのか?製品に関しては、少しでも高いものを払った結果的に長持ちして、お得であったりもするわけで、しっかりと考えるべきだと思います。
また、ツアー参加者の多くがシートベルトをしていなかったようですが、シートベルトをしていれば命が助かった人々が増えたのは事実で、バス常務時でもシートベルトの着用は義務化していくことも行政は考えたほうがよいかもしれません。
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