国際ジャーナリスト&旅行ジャーナリスト 大川原 明

世界各国、日本各地を周り、多くの場所を写真、動画撮影等で取材

アイスランド・レイキャビク・クジラ料理レストラン!捕鯨問題を考える

アイスランド・レイキャビク・クジラ料理レストラン!捕鯨問題を考える

【アイスランドの11000円の鯨料理】
アイスランドは漁業国&捕鯨国です。アイスランドの人々は昔に比べたら鯨を食べなくなったものの、家庭で鯨を食べる人々は多いです。

イギリスとの間にタラ戦争で揉めるほど、タラをはじめとした他の魚介類をとっており、レイキャビク市内には魚介料理を出す店は非常に多く、鯨を出す店は少なくなったものの、まだまだあります。

今回、利用したのは
レイキャビク市街地にある「スリール・フラッカル」レストラン。魚介系料理を中心に出すお店で、鯨料理も提供しています。

3品+飲み物を合わせて11000円ほどでしたが、
せっかく、アイスランドに来たのであれば現地の名物を
お金をかけてでも食さねばです。

まずはスープは野菜コンソメスープ
前菜は鯨の刺身(メニューには日本式鯨料理サシミと記載)
メインは鯨のステーキ。

前菜とメインどちらかだけ鯨料理にして
どちらかを好物のタラにしようかと思ったのですが
両方鯨料理にしました。

正直な話し、鯨を食したのは数年前の高知訪問時に食して以来です。昔から日本では鯨漁を伝統としておこなってきましたが、一部地区で食されていた感じで、日本全体が鯨を食すようになったのは戦後の食糧難の時代の貴重な蛋白源として給食などで出された感じ。

高度経済成長以降に生まれた世代では、あまり鯨を食したことがないのが実情。

それでも、日本の一部地域では伝統として鯨漁がおこなわれており、鯨を出すお店もあります。

人生で2回目の鯨料理ですが、想像以上に美味でした。
前菜は日本式刺身、醤油やワサビ、ガリなどが用意されました。
味は馬肉に似ている。

メインのステーキは
焼き加減を聞かれませんでしたが、ミディアムレアで提供されました。ウェルダーンだと固くなるからシェフが美味しい焼き加減にしたのでしょう。
ソースも上手く肉に合い、味加減も丁度良い。シェフの腕の良さを実感しました。

ホールは3人いましたが、ノルマン系のアイスランド人の女の子に対応してもらいました。
I’m new hereと新人だと言っていましたが、対応や笑顔が素晴らしく、顔も整った綺麗な女の子でした。

鯨に関して
質問したんですが、答えが曖昧。
周りに反捕鯨国からの客が多くいるので当然ですが、もし、会話中に反捕鯨国民が文句言ってくるならば、1人の日本男児として英語で論破するとこでした。
でも、鯨を提供するレストランで鯨を食べることに文句をいうのも礼儀としておかしな事で心の底では思っても口に出していう人はほとんどいません。

日本では政治話を公共の場でするのはタブー視、他国ではそうでもないという人がいますが、他国においても、公共の場での政治話はタブー視される傾向にあります。

政治信条が反対の人々がいたら
気分を害して、揉める可能性もありますからね。

自分の後に入ってきたアメリカ人カップルが店員にグジラの味に関して質問していましたが、グジラにしようかサメにしようか悩んでいましたが、結局、サメにしていました。

世界各地を渡り歩いていると様々な文化を知る事が出来ます。食もその1つですが、世界には様々な食文化があり、現地の名物料理を食べるようにしています。

今までパラオでコウモリ、オーストラリアでカンガルー、エミュー、クロコダイル、ベルギーでウサギ、他にカエルやヘビなども食してきました。

ベトナムでは孵化寸前の雛が入っている卵、ホビロン、タイ北部やラオスでは昆虫、中国や韓国では犬料理。
犬料理などは賛否両論あるでしょうが、それも食文化の1つなんです。
アイスランドは前述したとおり、日本と同じ漁業国家です。日本と同じく、年々、漁師の数は減ってはいるものの、漁業国家として名を馳せています。そして日本と同じ捕鯨をおこうなう国家としても有名。
よって、アイスランドの家庭には海鮮系料理は良く出ますし、鯨も食べている人々は多いです。

アイスランド近海では、北大西洋海流と北極方向からの寒流がぶつかり潮目を形成しており、この付近の海域は世界有数の漁場となっています。このため漁業は、古くからアイスランドの基幹産業す。

タラやアロンガ、ハドック、カレイ、ヒラメなどが獲れます。
日本はアイスランドから大量のカラフトシシャモを輸入しています。

アイスラドはEU非加盟国ですが、漁業資源の統制を失う懸念、捕鯨国であるという事が、EUへの加盟を拒否している理由です。

海外にあまり出たことなく、世界を知らない人々からすると白人=反捕鯨みたいな人々が多いのですが、それは間違いで、白人国家の中にも色々とありますし、白人の中にも色々な民族があり、白人全体を一色にして話す無知な人々がいるのは悲しいものです。

まず捕鯨国家は白人国家の中にも多くあります。アイスランド、ノルウェー、ロシア、フェロー諸島(デンマーク)、カナダなど。
アメリカも反捕鯨を訴えながらも一部で捕鯨がおこなわれています。

国際捕鯨委員会加盟国で
今後、捕鯨を行うことに賛成か、反対かの対立構造があり、2010年5月時点で国際捕鯨委員会(加盟国88カ国)の内、捕鯨支持国は39カ国、反捕鯨国は49カ国です。

一部の過激な反捕鯨団体であるシーシェパードやグリーンピースなどをあげて、アメリカやオーストラリア、イギリス、フランスなどの反捕鯨国が全てあのように捕らえてしまう人々がいますが、それは間違いです。

私は豪国に2年間居住(留学)しましたが、確かに豪国人の94パーセントは反捕鯨の考えです。しかし、一部の海外を知らない自称自認保守(ネット情報を鵜呑みにして世界事情を知らずにネトウヨと揶揄されている)の人々はオーストラリアは反捕鯨、日本を提訴したから反日だ!反日糾弾!などと言っている姿にはどれだけ、世界を知らない井の中の蛙なんだといいたいです。
現地踏査、現地で聞きとり調査(居住が望ましい)すればわかります。

確かに、豪国人のほとんどは反捕鯨。しかし、なんで、日本人は鯨を食べるんだ?食べる必要ないだろ?と思う程度で、裏から金をもらって活動している偽善団体の人々とは違います。(日本でも政治活動をおこなっている団体は裏から金がまわり活動している連中が多いが。最近では保守を標榜する団体がカルト宗教から)それでもって豪国人が反日だというのはあまりに単純すぎます。

現地に長期居住した身からすると思っていても口に出していわないですし、そこまで考えていない。先の大戦では太平洋戦線で戦いあった中ですが、戦後は貿易&人的交流で密接な関係にある日豪両国家。

日本の文化も入り、対日感情も良い国です。高校の授業では外国語の選択授業で日本語があるほど日本語学習者も多い。白人国家の中(正確にいうと移民も多いが)で一番日本語学習者が多いのではないか。

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