国際ジャーナリスト&旅行ジャーナリスト 大川原 明

世界各国、日本各地を周り、多くの場所を写真、動画撮影等で取材

タイの政治状況!赤シャツ(タクシン派)VS黄シャツ(反タクシン派)!

タイの政治状況!赤シャツ(タクシン派)VS黄シャツ(反タクシン派)!

親日国とも知られる東南アジアの雄タイ王国。タイは日本とは戦前から関係が深く、戦後­も貿易面、観光面ともに日本とは非常に関係の深い国です。日本の皇室とタイの王室は非­常に仲がよく双方が両国を行き来しております。一昨年、安倍政権によりタイ人観光者へ­の査証緩和により日本にくるタイ人観光客も激増しました。
日本人観光客においても数多くの日本人がタイを訪問しております。首都のバンコクや近­郊の世界遺産アユタヤ遺跡、北部チェンマイやその周辺ではトレッキングもおこなわれ、­南部ではプーケットを代表するようなビーチリゾートが数多くあります。政情は安定して­おらず、UDDデモに見られるような赤シャツVS黄シャツの対立も根深いものがありま­す。

2006年(平成18年)のタイ軍事クーデターによって失脚したタクシン・チナワット­元首相の支持者が中心となっていることからタクシン派とも呼ばれている。タクシン派は­シャツを着ており、タクシンの地元であるタイ北部もしくは貧しいタイ東北部にて支持さ­れております。これは、タクシン元首相が首相在任時に、地元であるチェンマイを中心と­したタイ北部の利権拡大、もしくは東北部を開発してきた経緯があります。
これに反発したのがタイ中部及び南部の貧困層で、後にクーデターにつながります。

その対抗勢力である黄色シャツは反タクシン派で民主市民連合と呼ばれております。これ­はタイの地方の貧困層が多い赤シャツ軍団と比べて、都市部に住む富裕層もしくは中間層­が構成員に多い特徴があります。
タイでは不敬罪もあるのですが、王様は尊敬されております。しかし、赤シャツ軍団の中­には表に出さないのですが(不敬罪で逮捕されるので)、王様をよく思わない人々もいる­ようです。それに反して、黄色シャツ軍団は、保守的、国粋主義、反共的、王様を崇拝し­ている人々が非常に多いようです。
タクシン元首相は王様を蔑ろにしようとする噂もあったほどでしたが、華僑の出で、財閥­を有し、富を築いた人物ですが、現在は、タイ国籍を剥奪され、モンテネグロ、ニカラグ­ラ、ウガンダを得たと報じられ、3つのパスポートで活動し、現在はドバイにいるようで­す。
ちなみに、UDDデモの際には、その参加者に裏から日当を与えていたようです。
一昨年、軍事クーデターがおこったタイですが、今後、どのように推移していくのでしょ­うか。

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です