【現地実録/国際情勢】旧ソ連のモルドバ共和国/ロシア離れ、親欧米(NATO,EU)が進んでいる!親欧米派のサンドゥ大統領当選、議会で親欧米派与党「行動と連帯」が圧勝!ドニエストル共和国問題、ウクライナ
現地実録動画!旧ソ連構成国の1国であるモルドバ共和国の首都のキシニョウでおこなわれていた、当時の親露派ドドン大統領への抗議デモ。2年11か月前訪問時にデモを撮影したものですが、この当時でも既に親NATO派が進んでいると実感。
それが昨年11月の大統領選での親NATO派のサンドゥ氏の当選に繋がる。今月11日に投開票されたサンドゥ大統領率いる親欧米派与党「行動と連帯」が圧勝し、旧ソ連からの独立後で初めて親欧米派による単独政権の成立が確実。議会とのねじれ解消となった。
旧ソ構成国は中央アジア以外の国々、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)、ベラルーシ、ウクライナ、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンを訪問。
ウクライナでは2014年にロシアがクリミアに侵攻。ドネツク州東部ともにロシアへの脅威を感じている国。ジョージア(旧名グルジア)は、2008年にロシアと衝突し、同じくロシアの脅威を感じている国。
ジョージアではアメリカ資本のカジノが多く出来るなど、西欧やアメリカからの投資も急速に進み、ロシア離れが進んでいると実感。
モルドバ共和国は旧ソ解体時の分離独立時に、モルドバから分離独立したロシア系住民が多数を占めるドニエストル共和国の問題を抱えており、大国ロシアと対峙するためには、NATOに近づき、EU加盟を願っているのが実情。
2009年4月7日のモルドバ暴動では、議会選の選挙結果に抗議する若者らによって起こされ、暴動でデモ隊の1人が死亡、約270人が負傷、200人が逮捕されました。
モルドバでは、2016年大統領が交代して以降、政権路線の対立が鮮明化。イゴーリ・ドドン大統領は、親露派として活動していましたが、内閣はフィリプ首相を中心に親欧米派が主流となっています。
大統領は、ロシアが主体となるEAEC(ユーラシア経済共同体)への加盟意欲を強く示しています。
世論調査でのモルドバ国民のEUもしくはEAEC加盟どちらを希望するかとの回答では、EUが49%、EAECが38%という結果となりました。
2017年には、政府の腐敗に抗議する改革派が勝利した首都キシニョフの市長選の結果が無効にされたのを機に、反政府デモが開催。
親露、親欧米双方の政治家がいるモルドバ。
欧米とロシアの勢力争いを利用し 「親欧米」を隠れみのにした政府与党の金権政治が指摘されています。
ドニエストル共和国の問題もあり、複雑な国際関係や民族対立を抱えるモルドバですが、それに群がる金権政治家がデモ参加者の不満を露にしていました。