ホーチミン市1区の日本人街として知られるタイバンルン通りで、日本人男性が刺されて死亡する事件が発生した。
在ホーチミン日本総領事館の発表で、殺害された男性は36歳の日本人男性であることが明らかになった。
目撃者によると、4日午前に同通りで2人の日本人男性とベトナム人男性が争いになり、その直後に日本人男性のうちの1人が胸部に深い傷を負い、大量に出血して倒れたという。
通行人が直ちにタクシーを呼び、日本人男性を病院に搬送した。
日本人男性は搬送時点で意識が朦朧とし、脈が不安定で血圧も測定不能、失血性ショックの状態であったという。
男性を受け入れたサイゴン総合病院のチャン・ティ・トゥ・ハン医師によると、日本人男性は左頸動脈からの出血を伴う深い刺し傷を負っていた。
同日正午頃に手術が開始され、胸を開いて傷の調査、血管の縫合、心臓の直接マッサージなどが行われた。
同病院への到着時には既に心停止状態であったが、心肺蘇生術と輸血により一時的に心拍が戻ったという。
しかし、その後も2度にわたって心停止が再発し、最終的には心肺蘇生術と直接的な心臓手術が試みられたが命を取り留めることはできなかった。
同市警察は同市1区警察署と連携し、現場検証と事件の捜査を開始した。
目撃者によると、倒れた日本人男性を見た周囲の人々が叫ぶと、犯人はタイバンルン通りからカオバークァット通りへ逃走したという。
事件の通報を受けた同市警察は迅速に捜査を開始し、犯行に関与した疑いのある人物を逮捕した。
現在、警察は容疑者から事情を聴取し、犯行の動機を解明しようとしている。