旅には多くの交通手段があります。飛行機、電車、車、バイク、そして船。世界には数多くのフェリーやクルーズ船が運航しています。飛行機の旅、電車の旅とは違った楽しみ方が出来る船旅。
今回は、スウェーデンとフィンランドを往復する豪華フェリー・シリヤラインを皆さんにご紹介いたします。
夕方にスウェーデンのストックホルムからフィンランドのヘルシンキに移動するために、大型客船(寝台フェリー)のシリヤラインに乗船した。中には、多くのレストラン、免税店、スーパー、バー、カフェ、ブティック、ゲームコーナー、カジノ、デッキ等の設備があり、船での滞在を楽しむ事が出来た。寝台なのでベッドで快眠できた。(いろいろなタイプの部屋がある。)夕方5時に出発し、翌朝9時にヘルシンキに到着した。
シリヤライン(Tallink Silja Oy)はかつてはフィンランドに本拠を置く船会社であったが、2006年、エストニアのフェリー会社タリンク(AS Tallink Grupp)に買収された。
シリヤラインは、同じフィンランドのヴァイキングライン(Viking Line)とともにバルト海の2大フェリー運航会社で、バルト海航路の長年のライバル同士だった。しかし、1990年代にエストニアの船会社タリンクが台頭してくると、2006年にタリンクはシリヤラインを買収した。
現在は、シリヤラインはタリンクの傘下でTallink Silja Oyというフィンランド国内での販売業務だけを行う子会社になった。 スウェーデン国内ではシリヤラインは、タリンクの傘下でTallink Silja ABという会社名になり、スウェーデン国内での販売業務をしている。従って、シリヤラインが保有していた船の多くは、タリンクの所有に移された。
タリンクはシリヤラインの買収後、かつてのシリヤラインの運航路線の見直しを進めている。多くは「タリンクシリヤ」のブランド名での運航となったが、マーケティング戦略から、タリンクは2つの運航区間(船舶数4)だけシリヤラインのブランド名を残して運航している。 2つの航路で年間で300万人と車両20万台を運んでいる。