国際ジャーナリスト&旅行ジャーナリスト 大川原 明

世界各国、日本各地を周り、多くの場所を写真、動画撮影等で取材

高雄

台湾・特急列車・自強号(嘉義⇒高雄)

台湾には日本から導入されたN700系の新幹線が運行していますが、昔からある特急列車の自強号も利用してみるとよいでしょう。

今回の区間は高雄から映画KANOで知られる嘉義までの区間。
自強号は、台湾版新幹線が11年前に開通する前に、一番速い特急列車でした。
イギリス製のEMU100型電車で1978年から運行開始。少し古さを感じますが、シートピッチがあり広々としています。1時間15分で到着。

台湾・台南・飛虎将軍廟(杉浦茂峰兵曹長)【台湾で尊敬される日本人】

【台湾で尊敬される日本人の1人】台南の飛虎将軍廟
民間信仰の廟で日本軍人が神として祀られている廟です。日本の絶対国防圏であるサイパン島等のマリアナ諸島陥落後に、米軍による本土空襲が日に日に増しました。

日本統治の台湾においても、アメリカによる空爆が支那の遂川基地からの新竹空襲などがありましたが、本格的な空爆は、フィリピンの戦いのために第38任務部隊の艦上機が来襲した昭和19年10月12日に始まりました。このときに台湾沖航空戦が展開されています。
台湾では台南航空隊と高雄航空隊が活躍。

アメリカによるフィリピン・ルソン島占領後は陸上機も頻繁に来襲し、屏東や虎尾の製糖アルコール生成工場、高雄港、岡山航空廠を目標にしました。

昭和19年10月にアメリカによる台湾空襲が本格化する中、米軍との空中戦による墜落などで家屋への被害も少なくなかったのです。

そして、ここで祀られている飛虎将軍こと杉浦茂峰兵曹長21歳の飛行機が米軍機に迎撃するために出撃するも、攻撃をかわせず、被弾。杉浦兵曹長は、パラシュートで脱出することも可能でしたが、そのまま戦闘機を操縦士し、家屋のない田園地帯に墜落。

これは、住民を犠牲にすることを避けるために、杉浦兵曹長が自ら命を捧げたのです。

その後、現場となった付近の住民の枕元に、杉浦兵曹長の霊が現れるようになったために(夢でみる等)、台湾の住民が彼の献身をたたえる廟を1971年につくったのです。

【台湾お薦め観光名所】台湾・太魯閣国立公園・断崖絶壁の景勝地!

花蓮からバスで1時間40分ほどかけて太魯閣という台湾を代表する景勝地・国家公園を訪問。断崖絶壁という言葉が正に似合う場所です。

険しい断崖は遥か昔に、珊瑚礁の海底が隆起してできたもので、その石質は大理石です。太魯閣から天祥にかけての間にハイキングが出来る道があります。

花蓮を訪れたのであれば、必ず訪れるべき名所です。この後の投稿で素晴らしい眺望をアップしていきますが、世界遺産としてもおかしくないです。
台湾は、1971年に国連を脱退しているので、残念ながらユネスコ(国際連合教育科学文化機関)による世界遺産認定を受けることが出来ません。
台湾が国連を脱退してなければ、必ず世界遺産に認定されたと思います。海外63か国、世界各地の名所を訪れ、世界遺産も数多く見てきた私ですがそう思います。
ちなみに、奥地の天祥には、かつての台湾総督・佐久間左馬太を祭神とした佐久間神社がありましたが、戦後、壊されました。