日本の美術品が展示!日本美術技術博物館「マンガ館」
ヴァヴェル城とヴィスワ川を挟んで反対側にある、日本美術技術博物館「マンガ館」。マンガと聞いて漫画を連想するかもしれませんが、漫画の博物館ではありません。ここは、日本の美術をこよなく愛した故フェリクス・マンガ・ヤシェンスキ氏が収集した数多くの日本美術品が展示される博物館です。
ヤシェンスキ氏の死後、映画監督アンジェイ・ワイダ氏が博物館の設立に尽力。ワイダ氏が稲盛財団から京都映画賞を受賞した際の4500万円の賞金の他、日本政府、クラクフ京都財団、JR東労組の寄付、そして、クラクフ市の土地無償提供により作られました。設計は、世界的に有名な日本人建築家磯崎新氏によるものです。
博物館は1994年11月30日に開館。館内には、6500点にも及ぶ日本美術品が展示され、その多くが安藤広重や北斎、歌麿、写楽などの浮世絵です。他に武具や漆器、着物、掛け軸や屏風などが展示されています。日本文化に興味を示す人々が多いポーランドですが、数多くのポーランド人が来場する人気博物館となっています。
館内には、カフェが併設されており、日本茶やコーヒーなどの飲み物以外に、おにぎりや味噌汁、五目寿司などの日本食も提供しています。気候が温暖な時期にはテラス席で、ヴィスワ川とヴァヴェル城を見ながらの食事がお薦めです。
<日本美術技術博物館「マンガ館」基本情報>
住所:Konopnickiej 2630-302 Krakow
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
TEL:+48-12-267-2703
料金:大人20PLN、子供15PLN
アクセス:クラクフ中央駅より徒歩約20分、もしくは中央駅南側から22番のトラム利用